車の売買需要は3月がピーク!
一般的に車の売買需要は3月にピークを迎えると言われています。
しかし、今年の3月は増税前の駆け込み需要のため例年以上に、新車を買う人が増えると予想する専門家が大半です。
つまり
それにともなう車の売却の急増 = 中古車市場の台数が過剰になる
それは
増税前になるにしたがって、買取価格の低下につながる可能性もあるということです。
10年落ちなど低年式車の買取価格にも向かい風といえるでしょう。
車を売る目的の大半は「買替え」
あなたも同じだと思いますが、車を売る目的の大半は「買替え」のためです。
売った後の新車購入にせよ中古車購入にせよ5%から8%への3ポイントの増税は大打撃です。
クルマは安くはないですからね。
自動車所得税の引き下げでは消費税分のアップを補填できない。エコカーなら全くといえるほど…
もちろん、消費税増税の引き換えに用意されている自動車所得税の改正もありますが、その内容は現行の5%から3%と2ポイントのマイナス(軽自動車は3%から2%の1ポイント)です。
つまり、差し引き1ポイント(軽自動車は2ポイント)の負担増となります。
さらに自動車所得税の算出は「消費税抜き車両本体価格の9割がベース(税抜き200万円なら180万円)」ですから、その時点で不利です。
(これは、あくまで自動車所得税の引き下げに関して。自動車所得税自体はベースが9割よりさらに低い方が支払う金額は下がります)
「消費税は8%に上がったけど、自動車所得税は2%引き下げられるから6%。実質1%のアップ」なんて単純に考えてはいけないのです。
車両価格 200万円(税抜)の自動車を増税の前後で比較
車両価格 200万円(税抜)の自動車の場合、増税後に買うと
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【消費税】60,000円の損
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2,000,000 x 5% = 100,000(現行)
2,000,000 x 8% = 160,000(増税後)
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【自動車所得税】36,000円の得
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1,800,000 x 5% = 90,000(現行)
1,800,000 x 3% = 54,000(増税後)
200万円のクルマは損得で言えば
+36,000円-60,000円ですから
差し引き 24,000円の損失となります。
ちなみに4月以降は
2つの税金だけで 214,000円必要。
車両価格 300万円(税抜)の自動車を増税の前後で比較
次に、
車両価格 300万円(税抜)の自動車の場合、増税後に買った場合
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【消費税】90,000円の損
———————————
3,000,000 x 5% = 150,000(現行)
3,000,000 x 8% = 240,000(増税後)
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【自動車所得税】54,000円の得
———————————
2,700,000 x 5% = 135,000(現行)
2,700,000 x 3% = 81,000(増税後)
300万円のクルマは損得で言えば
+54,000円-90,000円となり
差し引き36,000円の損失です。
ちなみに4月以降は
2つの税金だけで 321,000円必要です。。。
200万円の車と比べると分かりますが、高いクルマほど早く行動しないと損をすることになります。
エコカーは現状でも自動車所得税は優遇済み。だから恩恵を受けない
加えて、自動車所得税は増税前の現在でも「エコカー」を買う場合には100%免税や50〜75%の減税措置も取られており、環境に優しい車を買う場合は「消費増税のぶん、まるまる負担増」と考えましょう。
上の例で言うと、200万円の車なら6万円損しますし、300万円の車の場合は9万円の損。
必須オプション類にはしっかり8%の消費税
また、ほとんどの方が標準で付けられるオプション類「フロアマット」「プラスチックバイザー(ドアの雨風除け)」「カーオーディオ/カーナビ」には8%の課税がされますから、負担は増えるばかりです。
車のオプションは簡単に10万円〜30万円と成りますから、その損失はかなり大きいですよ。
新車を購入する場合の注意点
人気車や人気のカラーは納車までに時間が掛かりますので、2月、3月中に成約しても登録は、4月以降ということになる場合も。
その場合は、増税後の8%扱いです。
ディーラーによっては「増税分を負担する」という交渉を受付たという報告もあります。
納車が間に合わない可能性が予測される場合は交渉してみるべきです。
3月は多くの会社の決算期で、ディーラー側も成約数を伸ばしたいはずですから積極的に交渉しましょう。
中古車を購入する時の注意点
新しい増税が適用される基準日が「登録日」なのか「納車日」なのかは販売店によって違いがあります。
これは、必ず確認してください。
中古車の場合は現車を見て買う場合が多いですが、整備に時間が掛かる車や、希望の車種の年式とカラーを指定して販売店に探してもらう場合など納車が遅れる状況はいくらでもありますからね。
クルマを売るにしても買うにしても合言葉は「増税前」
とにかく、クルマを売るにしても買うにしても「増税前」が合言葉です。
ただ、新車購入の場合は、増税後のクルマの買い控えを刺激するための値引きは出てくるとは思います。
しかし、それと現行の差がどのように現れてくるかは誰にも分りません。
多くの自動車メーカーは、まずは落ち込みをある程度確認してからの対処となるでしょう。
そのあとに各ディーラーが戦略を練ってくる順番です。
ですから「決算期」「増税前」を有効に活用した方が、分からないものを当てにするよりリスクは少ないと考えます。
増税後の新車の買い控えは、中古車へ目が向くのか?
クルマの売却にとっても出来るだけ早い方がよいでしょう。
増税後の新車の買い控えは、中古車へ目が向くとも考えられますが、しばらくは買物全般、消費の落ち込みの方が懸念されます。
増税は全ての消費で負担増ですから「クルマを買おう」という考えが出てくるのは、まだまだ先だと考える方が合理的です。
車の売却、クルマの購入をトータルで考えると、増税前と後では簡単に10万円以上の差はでそうです。
売却も下取ではなく車買取査定で各社を競合させると、より高額査定も見込めますが、タマ数が過剰になる前と後ではその差は開くばかり。
煽るわけではありませんが、出来るだけ損をしたくないとお考えなら、売却・購入ともに残された時間は多くはありません。
車の返済の1〜3ヵ月分ぐらい違ってくると思います。
高額査定を引き出すコツ
以下は、信頼できる一括査定の業者(サイト)です。
申込みはスマートフォンでも可能です。
いずれも、業界の中心的な中古車チェーン店と提携していますが、地域や、車の形態、車種により「強い・弱い」があります。
複数のサイトに申込みも可能です。競合させる数は、少ないよりも多い方が高額査定を引き出せるのは言うまでもありません。
迅速に対応してくれますから、この機会にぜひお申し込みをお考えください。
高額査定を引き出すコツとしては、複数の業者に査定依頼をしていることを、査定にきた査定士に伝えることです。また他社の金額を提示しても良いと思います。
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このような税法に関わる需要の変化はそうあるものではありませんが、「決算期」「増税前」だけでなく、通常でも最も自動車マーケットが動く時期です。
損をしない売却・購入をして頂ければと思います。
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